定理
$g$を凹関数とし、$h(x)=\frac{1}{g(x)}$とする。$h(x)$は$C = \lbrace x \mid g(x) >0 \rbrace$上で凸関数となる。
証明
(解法1)
関数$h$について、$\forall \lambda \in [0.1] \quad x,y \in C$に対して、$z=\lambda x + (1-\lambda)y$とし、
が成立すれば良い。以下では、それを証明する。
となり、示された。$(1)$では$g$の凹性より、$(2)$では展開して整理しすることで導かれる。
(解法2)
$f = - g$とると、fは凸関数となる。以下で定義される$\phi$を考える。
$h(x) = \phi(f)$と記述でき、Theorem 5.1(Rockafellar 1970)より、hは凸関数であることが示される。