定理
$\lbrace f_i \mid i \in I \rbrace$ を$\mathbb{R}^{n}$ 上の真凸関数の集合とし $I$は任意の添字集合とする。また、$f$ をその集合の凸包とする。このとき$f$は、
と記述できる。ただし、下限は $x$ を要素 $x_i$ の凸結合として表現するすべての表現にわたってとり、その際に有限個の係数 $\lambda_i$ は $0$ でないものとします。$x_i$ を $f_i$ の定義域に制限する場合でも、この式は有効である。
証明
定義により、
が成立する。最後の等式は、Theorem 3.3(Rockafellar 1970)より成立するものである。$f_i$が真凸関数であるから$\operatorname{epi} f_i$は空でないため、$(x_i, \mu_i) \in \operatorname{epi} f_i$が存在し、それらと幾つかは非ゼロである数$\lambda_i$を用いて
と記述できる。$\mu_i \ge f_i(x_i)$であるから、代入することで、
と記述できる。
参考文献
Tyrrell Rockafellar, R, 1970 p37