定理
以下の線形不等式系のいずれか一方のみが解を持つ。
1. $A x = b, x \ge \boldsymbol{0}$
2. $A^{T} y \ge \boldsymbol{0}, b^{T} y < 0$
証明
(1.が成立するなら、2.が成立しない。)
より示される。
(1.が成立しないなら、2.が成立する)
$A x = b, x < \boldsymbol{0}$に対して、
となる。$y = -b(\neq \boldsymbol{0})$ととれば、2.は成立する。また、$b = \boldsymbol{0}$のとき$x = 0$とすれば1.を満たすため、考えなくても良い。
参考文献
定理の参考文献:並木誠, 線形計画法, 朝倉書店, (応用最適化シリーズ, 1), 朝倉書店(2008).